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Open Studio 2022 Autumn「Life to Life」活動記録集

2022年10月に開催したSSKオープンスタジオ「Life to Life」の活動記録集を公開しました。
本記録集は、キュレーションを担当した三木学の視点によってまとめたもので、”もう一つのオープンスタジオ”をコンセプトとし、本オープンスタジオの記録だけではなく、会期前後の入居作家の活動まで詳細に紹介しています。

■活動記録集ダウンロード

SSKオープンスタジオ「Life to Life」活動記録集について
の記録集は、2022 年10月14(金)、15(土)、16(日)、21(金)、22(土)、23(日)の合計6 日間、共同スタジオSuper Studio Kitakagaya(SSK)で開催されたオープンスタジオ「Life to Life」に関連する活動記録を、キュレーションを担当した三木学の視点によってまとめたものである。
2020年にオープンしたSSK は、機を同じくして世界的に流行した新型コロナウイルス感染症の影響を受け、1 回目のオープンスタジオはオンラインで実施された。2021 年春に開催された2 回目のオープンスタジオの内容は、入居作家であるアーティスト、キュレーターの笹原晃平によって企画された。
3 回目となる今回は、文筆家・編集者の三木学が企画した。入居作家の制作・生活/人生の場であるスタジオと、来訪客の生活/人生を直接的につなげることをテーマに「Life to Life」と銘打ち、スタジオ自体を住居に見立てて、入居作家全員の作品を展示構成した。そこではアートが、美術館やギャラリー、芸術祭と言った鑑賞のための空間だけではなく、来訪客の生活の場にも設置したり、存在しうることを提示した。
オープンスタジオの最大の魅力は、ふだん展覧会や芸術祭しか見られないアーティストの制作の現場に立ち会うことができることである。美術・芸術大学出身者ではない人にとって、オープンスタジオを実施しているスタジオはまだ少ないので、貴重な経験となっただろう。そして、自身の生活/人生の中に取り込む想像が広がったなら幸いである。
いっぽうで、見に来た人にも断片しか伝わらなかっただろう。逆説的に完成した作品は、スタジオの外ではないと見られないからだ。入居作家がどのような作品を制作していたのだろうか。この記録集では、もう一つのオープンスタジオをコンセプトとし、オープンスタジオの記録とともに、会期の前後で入居作家がスタジオで制作したものがどのように発表されたのかも含めて紹介する。この記録集を通じて、SSK の中だけではなく、外で起きていたことも含めて総合的な活動が伝わることを期待したい。

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